痛風とは?初期症状は?原因は?痛み止めは?
痛風とは?
通常、私たちの体内には尿酸が含まれています。
この血中尿酸値(濃度)が何らかの理由によって急上昇することで、
尿酸が結晶化してしまい、その結晶が体温の低い足の関節内に留まり、激しい痛みを引き起こす病気です。
この名称は、風が当たっただけでも痛むほどの激しい痛みを伴うということからという説と、
風が吹くように全身の関節を移動し、また風が弱まったり強くなったりするように
痛みが急に激しくなったり和らいだりすることを繰り返すことから命名されたという説があります。
痛風の原因は?
それでは、痛風の原因となる血中尿酸値の上昇は、どのような原因によって引き起こされるのでしょうか。
その原因は、いくつかあります。
■食生活
食品に含まれるプリン体が体内で分解されると、その老廃物として尿酸が排出されます。
尿酸は通常尿中に排泄されますが、プリン体の多い食品を一度に食べ過ぎると、
体内の尿酸が増え血液中に蓄積されてしまいます。
痛風が「贅沢病」と呼ばれるのは、肉や魚それにアルコールなどにプリン体が多く含まれているためです。
昔はこれらの食品を過剰に摂取できるのは、裕福なご家庭であったからでしょう。
しかし現代では、プリン体を多く含む食品の過剰摂取以外にも様々な要因があり、
必ずしも「贅沢病」とは呼べない病気です。
■飲酒
どんなアルコールでも、体内で分解される際に尿酸が生成されます。
一般的に、プリン体を多く含むビールの摂取を控えた方が良いと言われていますが、
プリン体含有量の少ないアルコールでも、尿酸が多く生成され尿酸値の上昇を促しますので、
ビール以外でも過剰な摂取は控えることが大切です。
とは言っても、禁酒によってかえってストレスになる場合もありますので、
ほどほどに・・・ということですね。
■遺伝
痛風にも、遺伝的な要因が少なからず存在するようです。
痛風患者の約2割は、近い親族に痛風の人がいるようです。
親子揃って痛風持ちというご家庭も、珍しくはないようです。
■肥満
肥満度が大きければ大きいほど、尿酸値が高くなるため、痛風患者の6割が、肥満傾向にあるそうです。
これは、肥満が原因で腎臓から排出される尿酸の量が低下することにより、尿酸値を上昇させるためです。
尿酸値が高いからと言って必ず痛風を発症する訳ではありませんが、
何らかの引き金によって発症しやすいことは間違い有りませんので、肥満傾向の方は特に気をつける必要があります。
■ストレス
ストレスも、尿酸値を上昇させる要因の一つとされています。
現代社会にはストレスはつきものですが、なるべくストレスの少ない生活を心掛けるのが、
痛風予防の第一歩です。
■薬剤
薬剤の中には、尿酸値を上昇させるものも存在します。
尿酸値の上昇が確認された場合は、現在服用中の薬剤をチェックしてもらいましょう。
痛風の初期症状は?
痛風は、ある日突然足の親指の付け根部分が激しく痛みます。
これが痛風の発作と呼ばれるものです。
その痛みは言葉に例えようのない激痛で、大人の男性が2、3日歩けなくなるほどの痛みだそうです。
うちの主人も過去に3回ほど、痛風発作にかかっていますが、いずれも相当痛そうでした。
何度か経験すると、「あ、来そうだな。やばいな。」というのがわかるようになるそうです。
初めて発症した人は、最初は痛風とは思わずに整形外科で診察してもらうことが多いようです。
主人も最初は整形外科で外反母趾だと診断され、適切な治療をしていただけませんでした。
痛風発作は2、3日をピークに次第に治まって行き、1週間ほどで全く痛みがなくなります。
しかし、適切な治療をしていないと再び発作を繰り返しますので、「痛風かも」と思ったら、
内科で診察してもらいましょう。
痛風発作の痛み止めは?
痛風発作が発症したら、まず患部を保冷剤などで冷やします。
そして患部を心臓より高い位置に固定し、患部の血流量を下げます。
くれぐれも患部をさすったり温めたりせずに、安静を保ちます。
病院では鎮痛剤を処方してくれますが、これを飲んでも痛みが治まらない人も多いようです。
なお、バファリンなど市販のアスピリン系消炎鎮痛剤は尿酸値を上げる作用があるので、
服用は逆効果ですので気をつけましょう。
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